高畠町の風土
高畠町の風土
ラベルに刻まれた「高畠」という地名。
この「高畠」という名前をブランドとして着実に押し上げていくのが、
我々ワイン造りに携わる者の一番大事な役割であり使命。
産地の特性と経験値を活かした農家の方々のぶどう造りに対する想いを受け、我々はワイン造りを行っています。
山形県の東南部に位置する高畠町は、四方を奥羽山脈、吾妻連峰、飯豊連峰、遠くには蔵王連峰に囲まれた盆地で、天王川、砂川、屋代川、和田川が最上川に合流する扇状地に拓けた町です。
また高畠は「まほろばの里」(周囲を山々に囲まれた実り豊かな住みよいところ)とも呼ばれ、自然豊かなところです。
冬は日本海側からの季節風が豪雪をもたらし、積雪は町内でも1メートルを超え、山間部では1.5メートルほどの雪に覆われます。一方、4月から10月のぶどうの生育期間では、降水量約812.2㎜(※気象庁過去のデータ30年:1991-2020 高畠町平均値より)と比較的降水量が少なく、また夏から秋にかけては盆地特有の昼夜の寒暖差が大きい気候で、農作物の栽培に適した風土の為、人口の約1/5が農業に従事するほどの農業先進地域となっています。
1973年(昭和48年)より全国に先駆けて有機農業の取組みが始まった地域でもあり、米、ぶどう、ラ・フランス(西洋梨)、りんごなどの栽培が盛んにおこなわれています。
地形は、約2200万年から約500万年前までの地殻変動によって形成されたと言われ、海底から隆起した山間部の地層には、巻貝などの海洋生物の化石が多く含まれています。この地層から切り出される「高畠石」は古くから家屋を支える敷石や門扉、石塀などに利用されてきました。
この「高畠石」は、ぶどう畑の所々に顔をのぞかせる“高畠のぶどう畑”独特の風景です。
ミネラルを豊富に含み、保湿調整機能に優れた高畠石には、水質や土壌改良にも用いられる「ゼオライト」が含まれていることも明らかとなり、良い環境とミネラル豊富な土壌に育まれた葡萄は、病害虫にも強く、良質な成分をしっかりと吸収して、凝縮した味わいを醸し出す芳醇なワインとして進化していきます。
付かず離れず適度な距離を保って対話をし、
発酵という人知を超えた複雑な化学変化に、
醸造家の想いが溶け込んで上質なワインへと変貌。
高畠の風土と人々の想いを詰め込んだワインとして。
仙台方面から
南陽高畠IC − 国道13号線 − 約15分
東京・福島方面から
福島JCT大笹生IC -東北中央道 − 約30分
− 米沢北IC − 国道13号線 − 約15分
新潟方面から
荒川胎内IC − 国道113号 − 約120分