醸造家の想いが
溶け込んで
上質なワインへと
変貌。
高畠の風土と人々の
想いを
詰め込んだ
ワインとして。

WINE MAKING醸造について

皮を破られた果実と果汁はマストと呼ばれ、白ワインを造る場合は、圧搾機に移され果汁のみに酵母を添加して低温発酵させます。赤ワインは、果皮と種ごと発酵させます。
白ワインは10℃~15℃、赤ワインは28℃程度で1週間~2週間発酵させ、発酵によってぶどう糖はアルコールと炭酸ガスになり、どの程度の糖を発酵させるかによって、そのワインの甘口、辛口が決まります。
発酵中のワインはとてもデリケート。発酵タンクの中から沸々と語りかけてきます。付かず離れず適度な距離を保って対話をし、発酵という人知を超えた複雑な化学変化に、醸造家の想いが溶け込んで上質なワインへと変貌。高畠の風土と人々の想いを詰め込んだワインとして。

“さらなる上質な
ワイン造り”を目指して
~小ロット小仕込み~

秀でたぶどう原料には徹底的に手間をかけ、
高品質なワインを造るという考えのもと、
取り組みをスタート。
2016年に密閉型の小仕込みタンクを導入。
特にカベルネ・ソーヴィニョンなどの
長期熟成タイプの赤ワインを造る際に、
緻密な温度管理も可能となり、
長期の醸し期間を得ることが可能になりました。

2020年「選果機能付き除梗機」と「もろみポンプ」を導入。

選果機能付き除梗機は、腐敗果や未熟果はもちろん、ぶどうの茎や花滓などを取り除くことが可能となり、選果され破砕されたぶどうの粒だけをタンクに送り込むことが出来るようになりました。より果実の味わいだけを綺麗に抽出することが可能となり、雑味成分を大幅に抑えることにつながり、よりクリーンでダイレクトに果実の味わい・香りを抽出することができるようになりました。

「小仕込み用タンク」「温度管理設備」の導入

厳選した原料を細分化、小ロットで醸造できる環境を整え、徹底した管理の下で、高品質なワインを造ることを目的に、2014年から密閉型小仕込みタンクの設備導入を開始。2023年に想定していた設備が整いました。
「小仕込みタンク」、「温度管理設備」の導入により、長期間の醸しを行うことが可能となり、長期熟成タイプの赤ワインを造る上で効果を得る事ができました。

2014年密閉型小仕込み用タンク
2017年タンク全体に温水を循環、発酵温度を管理可能とする設備導入。
2023年赤ワイン醸造用小仕込みタンク(オリジナル設計)2基
たまご型小仕込みタンプ2基導入
2024年小型サーマルタンク導入

BARREL樽について

ワインの風味や
骨格に様々な
影響を与える「樽」

高畠ワイナリーでは、複数社の樽、
容量225ℓ・228ℓ を選別し、使用しています。
また、樽の風味が変わる要素でもある
ロースト(内部の焼き付け)は、
M+(ミディアムプラス)の樽を使用。

例えば、フランス・ボルドーの樽メーカー、ナダリエ(Nadalie)社のフレンチ・オーク樽からは、バニラのような甘いトースト香が。
ブルゴーニュ・サンロマンに本拠地をおく、フランソワフレール(Francois Freres)社の樽からは、キャラメルのような香ばしい香りが。
フランス・ボルドーに拠点をおく、デントス(DEMPTOS)社の樽からは、コーヒーやビターチョコレートのようなスパイシーな香りや味わいが付加されます。

高畠の代名詞である白ワイン品種「シャルドネ」においても、樽発酵・樽熟成で使用。例えば、上和田地区の糖度・熟度ともにトップクラスに位置づけしているシャルドネにおいては、「甘く華やかな香り」をマスキングしないように樽を選定するなど、収穫地の葡萄のポテンシャルを最大気に引き出すため、樽の選定を行っています。
そうした特性のある樽で育成されたワインをセレクトし、また赤ワインにおいては、納得のいく味わいになるまでブレンドテストを行い、複雑性のある味わい、深みを持たせたワインを造り上げています。

FERMENTATION壜内発酵製法について

Original
Méthode
Takaditionnelle
独自の
壜内発酵製法

高畠ワイナリーでは、2006年に炭酸ガス注入方式によるスパークリングワイン「嘉Yoshi」をリリース。伝統的な「壜内二次発酵」のワインにおいても、世界に伍するワインをとの信念のもと、独自の創意工夫を取り入れ取り組みを開始。「醗泡 プリーズ・デ・ムース」としてリリース。
原料においては、一般的に一次発酵でアルコール分が上がりすぎないよう、糖度を抑え、酸とのバランスを見極めたぶどうを仕込みますが、高畠ワイナリーにおいては、より糖度の高いぶどうを使用し、高畠のポテンシャルを余すことなく活かした造りを行いたいと考え、試行錯誤を繰り返し、シャルドネのリザーブ果汁を添加することで壜内発酵を行うという、伝統製法にとらわれず、独自の製法で発泡性のワインを造っています。

まず樽発酵、シュルリーを行いアルコール分12.5度まで上げたベースワインにリザーブ果汁を添加し、その糖分で発酵が始まります。
樽発酵ワインの濃厚な果実感と酵母由来のトースト香、完熟したりんごのような果実味。ドライながらにしてしっかりと樽香も感じ取れるテイストに仕上がっています。

2016年ヴィンテージ
壜内熟成:3年  9ケ月、2021年3月 
デゴルジュマン(滓抜き) 生産本数2,009本
2017年ヴィンテージ
壜内熟成:3年11ケ月、2022年3月 
デゴルジュマン(滓抜き) 生産本数1,871本
2018年ヴィンテージ
壜内熟成:4年 8ケ月、2023年2月 
デゴルジュマン(滓抜き) 生産本数2,000本